2015年04月09日

空間になっていた

ご近所でオープンハウスをやっているというチラシが入っていた。
私は、実は「お宅」マニアだ。
可能な限り、オープンハウスは、ホイホイ行く。

前に見に行ったお宅も、忘れた頃に、戸建レストランになっていた。
オープンハウスで見たときと、加州健身中心イメージは違っていた。
調度品や、内装にひと工夫して、和洋折衷で素敵な空間になっていた。
ご家族で経営、運営されているようだったが、
客商売の表の顔になる、接客担当の奥さんの態度が、愛想悪く、彼女の評判はイマイチ。
その考えを反映してか、営業方針や対応も、お客さん重視ではなく、
近所での評判はあまりよくなかった。
そのレストランも、今は営業をストップし、
奥さんをはじめとする、お店のオーナー家族の皆さんが引き続き住んでおられるようだ。
(誰が住んでおられるのかは、California Fitness黑店あくまでも想像だが)

それはそれとして???(本題に入る前に、もう、こんなに文字数を費やしてしまった???)
昨日、見たオープンハウスは、それはそれは素晴らしかった。
大手有名ハウスメーカーの注文建築で、お金に糸目をつけない仕様になっていた。
家具、調度品、すべて付いての売却物件。
うちと同じハウスメーカーなので、家のことは手に取るようによくわかる。
私が予算を考えて諦めた、家づくりのあれこれが、すべて凝縮されていた。
それよりも、なによりも???
センスが抜群、卓越していたCalifornia Fitness月費
インテリアコーディネーターの腕、技量、センスは、ずば抜けて良く、
好みがストライクゾーンにビシっと決まった、私のような人には、まさにツボ、
泣いて喜んだ。
豪華なモデルハウスのようだった。
うちもインテリアコーディネーターに、お世話になったが、まるで比較にならない。
センスもさることながら、理想を具現化するには、財力もかなり、モノを言っている。
築13年も経っているのに、ほとんど使われていないような、新品のような美しさ。
マントルピースの上に置かれた、どっしり重いトルコブルーのエキゾチックな一対の杯は、
さしずめ美術館か、どこかの王宮で観た光景のようだった。
さらに別の調度品の一部を見て、
神戸の岡本に現存する、かつてドイツ領事が住まわれていた旧い日本家屋を思い出した。
そこに置かれていたコレクションのテイストと、オーバーラップするものもあった。

クラシックなテイストは、ジョージアン様式(イギリス18世紀)に近いかんじ。
格式、本物の持つ重厚さはあるが、重すぎず、甘すぎず、装飾過多すぎず。
そのサジ加減は、どんぴしゃり、私の好みだ。
(そのインテリアは、そこのハウスメーカーの長年の売りでもあるのだが)
その家の主は、1年の半分を海外に仕事で行っておられるという。
商社関係なのか、海外に行くことが多いので、世界中の選び抜かれた調度品が並び、
洗練された、無駄のない、しっくり落ち着いた調和を保っている。

ダイニングとリビングの、無垢材が用いられた、どっしりした仕切ドア、
重厚なカットの装飾が施された、すりガラスには、思わず唸ってしまった。
和室は和室で、書院造に見事な床の間、広縁越しに、しっとりした庭が眺められる。
特注したという輪島塗の座卓と茶ダンスは、ひとつ500万円はするそうだ。
カーテンが、また、素晴らしい。
私もカーテンには随分凝ったが、そんなのは比ではない。
ダイニングのカーテンひとつを取っても、その色、柄、質感、デザイン???
しばらくじっと芸術品でも眺めるように手に取って、感激して見入っていた。
家中のカーテンひとつひとつを説明、表現するのも、もどかしいぐらいだ。
リビングはもとより、ダイニングもキッチンも、トイレも、お風呂も、
全て手を抜いていない。
家具、調度品がグレード感を上げに上げているが、
あくまでも上品に、スタイリッシュに、調和を乱さずに。
玄関やトイレは、大理石。でも、これ見よがしに、くどくない。
2階のトイレは、また明るく、フローラルなイメージで、愛らしい。
たとえ、トイレといえども、照明や小物も凝っている。
1階全フロアの床材は、入り組んだ組み方の無垢の木。
腰板も厚みのある無垢材で装飾され、ダイニングも、作りつけ家具が脇を固めている。

今でも頭の中を???映像が焼き付いて離れない。
ただ、館の主は、病院で亡くなったそうで、ご主人も、お子さんもおられないので、
相続人となったお姉さんが、売りに出されたそうだ。
お姉さんも大きなお屋敷に住んでおられるらしいが、家具や調度品を引き取るつもりはないとのことで、
家具、調度品込みの売却になった。
ひとつひとつの調度品を売れば、結構いいお金になるだろうに、
妹さんの美の世界を切りきざみたくなかったのだろう。

私は、この家を手に入れた気分になって、悦に入っていた。
ただ、主の気持ちを尊重して、そのまま、1ミリたりとも動かさず置いていると、
主が、ひょこんと里帰りして来られると、それが怖い。
コトコト、ギーー、誰もいないはずなのに???
あら、カーテンが、サワサワ???地下室から足音が???
インナーテラスで、お気に入りの椅子に座り、じっと、外を眺め続ける見知らぬ女性???
なんてことになると、ちょっと怖いかなあ???

宝くじが当たれば、買える。
問題は、宝くじを買っていないことだ。
今からでも間に合うか???
空間になっていた

Posted by めけ  at 18:45 │Comments(0)

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